「回復に限界はない」脊髄損傷者による歩行披露イベント「Know No Limit 2014」参加レポート

こんにちは、メディウェルギャラクシーの安部です。
11月24日、国際せきずい損傷リハビリテーション協会が主催する、脊髄損傷者による歩行披露イベント「Know No Limit 2014」が開催されました。
同協会理事であり、脊髄損傷者専門トレーニングジム「J-Workout」代表の伊佐拓哲さんのインタビューはこちら
会場はお台場の東京国際交流館。脊髄損傷の当事者やその家族を始め、400名を超える多くの来場者が会場に集まりました。
「もう歩けない」、そう宣告されても、自分の回復を信じ続けた脊髄損傷者とその家族、支援者たちの想いが形になった一日
それまでは歩くことができなかった、あるいは立ち上がることさえできなかった人たちが、脊髄損傷者専門トレーニングジム「J-Workout」での厳しいトレーニングを通じて得た「以前よりも少ない介助で歩くことができるようになった」「自力で車イスから立つことができるようになった」「補助具だけで歩くことができるようになった」「ジャンプすることができるようになった」・・・などの成果を、ステージで披露する同イベント。
今回で7回目を迎え、回を増すごとに来場者も増えているのだそうです。
歩行披露の前には、ゲストによる講演や、アーティストによるライブなども。
今回、歩行披露のステージに立ったのは8名。それぞれ歩行への想いを強く持って、トレーニングに励んできた面々です。
「披露」という響きから感じるイメージとは違い、実際に立ち上がり歩行する際には、思い通りには動かない脚を全身の筋肉を使って懸命に前へ前へと踏み出します。そして介助スタッフは可能な限り本人の力で歩みを進められるようにサポートします。
「がんばれ!」「あと少し!」
会場からは絶えず声援が響きます。
脊髄損傷を負って「歩けない」という宣告をされても、「回復に限界はない」と信じて、また歩ける自分を取り戻すために全力で努力をしている8人の姿。
ゆっくりと、精一杯に踏み出す一歩一歩が、まるで自分の未来に向けて踏み出しているように見えました。