「今後の医療と介護の方向性を探る」。(株)ヒューマン・ヘルスケア・システムのセミナー参加レポート

こんにちは。メディウェルギャラクシーの安部です。
激変する医療と介護において積極的な発信や海外研修ツアーなどを行い、常に新しく有益な情報を提供する(株)ヒューマン・ヘルスケア・システム。同社にて定期的に行われているセミナーに参加しました。
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在宅医療と地域包括ケアの今とこれからを考える
セミナーは二度の講義に分けて行われました。
前半の医療法人社団洋誠会かわいクリニック理事長の河井誠氏による「在宅医療のあり方 今後どうなっていくのか」では、
・診療報酬改定前と改訂後での点数の変化
・患者の入院期間や病状などについての統計解説
・在宅がもつべき役割
・・・などを踏まえて、かわいクリニックではどのようにサービスを提供しているかの紹介と、
在宅医療を考える上で欠かせない「看取り」というテーマについて、さまざまな症例から見た「在宅医療が今後どうあるべきか」の提示について、プレゼンテーションが行われました。
後半は、医療法人社団つくし会理事長の新田國夫氏による「地域包括ケアにおける多職種連携」。
これまで「病気を治す」中心だった医療の価値観が、「治して、支える」「心地よい住まいをつくる」「良い暮らし(住まい方)を提供する」「家族の意思を尊重する」という形に変容を遂げていく中での地域包括ケアのあり方とは。
医療・介護・生活支援・住まい・予防が並列で考えられてきた従来の地域包括ケアシステムから、これからは「患者や家族の要望に応じた住まいと住まい方」を提供し、生活支援と福祉を根幹として医療・看護・介護・リハビリを行っていくという形に変わっていく。
ここで言う「住まい」とは、家そのもののことではなく、生活の中身のこと。患者自身が心地よく過ごせる充実した生活をつくることができれば、それが家であってもサ高住であっても施設であってもよいのだということです。
広く集められた最新の情報をもとに、新田氏の考える地域包括ケアのあり方について、示唆に富んだ提言が多くありました。
前後半ともに内容で、来場者からも多くの質問が投げかけられていました。
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