「医療・介護に携わる方々を『地域格差なく』サポートしたい」―フォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司さんにインタビュー【前編】

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こんにちは、メディウェルギャラクシーの安部です。

 

 

 

全ての医療・介護従事者に向けた福利厚生サービス「@Benefit」を全国で展開しているフォーユーメディカル株式会社 代表取締役 廣田 祥司さんにインタビューしました。

 

 

 

高校卒業後に故郷である北海道から上京し、以来、さまざまな経験を積んだ後の2005年、フォーユーメディカル株式会社を設立した廣田さん。起業までの道のりや、今の事業に懸けた想い、そしてそれを未来へとつないでいくためのビジョンとは・・・。

 

 

 

全てを、熱く語っていただきました。

 

 

 

『地域格差』に受けた衝撃

 

 

 

廣田「僕は北海道の片田舎の生まれで、都市部のような『整備された環境』が無い中で、高校卒業まで過ごしました。当時、コンビニは1軒もないし、塾や予備校も無い、書店が1~2軒ある程度。その頃はインターネットもありませんでしたから、地方にいることによる教育や情報の『地域格差』が大きかったんです。

 

 

 

昔は『どうすれば格差を小さくできるだろう』、そういうことに興味を持っていましたね。それで、まずは東京を見ようということで、高校卒業後に上京しました。笑い話なんですが、東京と言えば高層ビル群のイメージですから『東京はすべてこうなんだろう』と思っていたら、意外とそうでもなかった(笑)。」

 

 

 

―大学を卒業した後は、さまざまな職種を渡り歩いたという廣田さん。そこからどのような経緯で、医療に関わる今の事業を開始するに至ったのでしょうか。

 

 

 

廣田「プログラマー、ITベンダー、コンサルタント、生命保険営業・・・いろいろな仕事を経験しました。中には『あ、これ自分に向いてないな』って思った仕事もありましたね(笑)。

 

 

 

ある時期、会計事務所向けの経営コンサルティングを行う企業に勤めていて、マーケティングの観点から『医療機関に特化した会計事務所』というコンセプトをよく提案したりしていました。

 

 

 

そしてその後、外資系の生命保険会社に勤めて資金を蓄え、今のフォーユーメディカル株式会社を立ち上げました。10年ほど前のことですね。」

 

 

 

――会計事務所に勤められていた頃から医療分野への関心が高かったんですね。医療に触れたきっかけは何だったのでしょうか?

 

 

 

廣田「根元を辿ると、北海道に住んでいた少年時代のとある出来事ですね。

 

 

 

祖父が入院中に、院内感染してしまったんです。高齢だったので、かなり体力的にダメージがあって。それで、病院に話をしに行ったんですよ。なぜ院内感染を防ぐことができなかったのか。

 

 

 

すると病院側からは『院内感染が起きない病院なんてない』といった感じの返答をいただいて・・・もちろん、今とは時代が違いますし、北海道の田舎ですから設備環境なども違うということは分かっています。けれど当時は、とても悔しい想いをしましたね。

 

 

 

この経験を機に『都市部と地方の田舎では<命の重み>に差があるんじゃないか』ということを考え始め、『医療』そして『地域格差』に対して思い入れを持つきっかけにもなりました。それらをキーワードにした事業を始めて、この課題の解決に力を注ぎたい! という想いも、ここから芽生えたものです。

 

 

 

そしてさらに、生命保険会社に勤めている間にも、ある気づきがありました。

 

 

 

実は保険って、健康な人は関心がないんですよね。一番入りたいと思っているのは、健康に不安が出た人。けれど、健康不安のある人の多くは保険に無条件では加入できません。生命保険の枠にとらわれている以上、そういった人をサポートすることができない。そう考えている内に、健康を損なってしまった人をサポートする医療に対し、より強い関心をもつようになったんです。」

 

 

 

後編へ続く

 

 

 

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