永遠の悩みである老い…アンチエイジングのためのおすすめ食事とは

この「話のネタに!雑学講座」では、医療や介護に携わる方々が、ふだんのお仕事や患者様・お客様とお話しするときなどに使えるちょっとした小ネタを紹介しています。
今回のテーマは「アンチエイジングのための食事」です!
どうして肌が老いてしまうの?
なぜ私たちは老いてゆくのでしょうか。
齢を取っていくことによって筋肉が弱くなり、噛む力も弱くなります。消化器官の機能も低下しますし、血液や水分など体内を循環している水分がうまく調節できなくなることによって血管が収縮したり、血栓ができたり、活性酸素に対抗する抗酸化機能も低下します。これらによって細胞の老朽化が進み、私たちは老けてしまうのです。
細胞を活性化させ、食べ物をよくかんで唾液を使い、適度の運動を習慣にして、呼吸を深く行うことが大切です。また、脳のはたらきは精神だけでなく体内環境をも左右しますので、脳のイメージはいつもプラス思考、好奇心旺盛といった前向きな考え方をする癖をつけることによって、心身ともにストレスから解放されます。
昔からアンチエイジングには「まごこはやさしいよ」(※後述)の8品目を食べることが推奨されてきました。ミネラルやビタミンを多く含む食べ物を摂取することは抗酸化機能をアップさせてくれますし、栄養の摂取にも消化にも役立ちます。
肌を復活させるために
肌をきれいに保つためにはこまめなケアが欠かせません。一方で、一度できてしまったシミやシワ、たるみなどの肌トラブルは、皮膚科で外部から施術することでしか解決できないという場合もあります。
これらの肌トラブルは、もともとは肌の細胞が老朽化したり、通常3カ月程度の細胞のターンオーバーが正常に作動してないことが原因であることが考えられます。ビタミンC、タンパク質、エラスチン、セラミドといった細胞の成分となる栄養素を十分に補給することで肌の細胞の再生が促進され、肌本来のうるおい成分を保つことができるようになります。
これらの栄養素を十分に含んでいる食物としても「まごこはやさしいよ」がおすすめです。豆腐や海藻、ごまなどといった普段から食卓に上る食品ばかりですし、栄養素が高いだけでなく価格もお手頃なので、お財布にも優しいですよ。
覚え方は「まごこはやさしいよ」
健康によい食事は彩りが豊かであることが知られています。さまざまな食材をバランスよく使うことで、見た目も美しく、必要な栄養素を十分にとる食事を取ることができます。
覚え方は「まごこはやさしいよ」。
ま:豆
ご:ごま
こ:米(玄米)
は:わかめ(海藻類)
や:野菜
さ:魚
し:しいたけ
い:いも類
よ:ヨーグルト(発酵食品)
になります。
和食はだしも魚や昆布といった天然ものを利用していますし、温めてスープで食べることで食欲がなくても食べることができ、消化にも優しい食事になります。バランスよく食事をとれるようになりますので、アンチエイジング、老化防止、美容、生活習慣病の予防などに効果があります。
人の体は食べたもので細胞が構成されていますので、体の栄養になるものを積極的にとることで量が少なくても満腹感を得ることができます。
栄養素が十分にとれていることで精神と心身のバランスも整い、イライラやミスも少なくなります。