地域包括ケアの取り組み最新事例 (株)ヒューマンヘルスケアシステムのセミナーレポート

こんにちは。メディウェルギャラクシーの安部です。
激変する医療と介護において積極的な発信や海外研修ツアーなどを行い、常に新しく有益な情報を提供する(株)ヒューマン・ヘルスケア・システム。同社にて定期的に行われているセミナーに参加しました。
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セミナーは、前半を株式会社やさしい手 コンサルティング事業本部の松野雄太氏、後半を社会福祉法人こうほうえん理事長の廣江研氏が講師として登壇しました。
株式会社やさしい手が新たに開業した施設『やさしえ神戸持子』の地域包括ケア
平成27年介護保険法改正の方向性についての考察――定期巡回やオペレータなど事業運営上の現状や、介護報酬の削減・緩和やその対応などをデータをもとに解説――を踏まえながら、定期巡回事業についてさまざまな角度からの運営課題を紹介。
さらに、それらの課題を解決し『住み慣れた家で最後まで生きる』という地域包括ケアの目標実現に向けて、実務面ではどのようなサービス、あるいはシステム供給を行っているのか。
病院、MSW(医療ソーシャルワーカー)との関係構築や、スタッフのシフト管理、ケアプランの展開、退院後の在宅患者へのサービス提供などなど、非常に具体的かつ詳細にシェアされました。
鳥取県に拠点を置く社会福祉法人こうほうえんの事業運営
互助互恵の理念のもと、地域を何よりも大切にし、また『身体拘束ゼロ』『おむつ外し』宣言によって利用者の『個の尊厳』尊重を実践しています。
2014年11月にはそうした同法人の取り組みが評価され、日本生産性本部の『日本経営品質賞』を受賞、大きな話題を呼びました。
同法人がどのような取り組みを実施しステップを進めていくことで、このような経営を実現することができるようになったのか。
理念をベースとした従業員への価値観の浸透・教育と仕組みで『気づき』を促す・外部の視点を導入し質向上への新たな道を拓く・仮説と検証を促進する制度・『挨拶・笑顔・掃除』の徹底・属人性からの脱却・・・それらが個の尊厳の尊重やQOL向上を実現し、地域に還元できるというグランドデザイン。
語られる内容は、社会福祉法人だけでなく一般の企業経営においても非常に重要な提言、示唆に富んだものでした。
(株)ヒューマン・ヘルスケア・システムのセミナー受講を希望される方は、同社ホームページのセミナー案内ページより、お問い合わせください。