「一生歩けない」そう宣告された大学生が自分の脚で富士登山に挑戦!「杉原プロジェクト」がスタートしました

高校一年生の頃、所属していたラグビー部の試合中の事故で重度脊髄損傷を受傷し、医師から『一生歩けない』と宣告を受けたという杉原紘人さん。
車イスでの生活を続けていた彼は、脊髄損傷者専門トレーニングジム『J-Workout』でのトレーニング開始後、約1年弱で杖歩行が可能なレベルまで驚異的な回復を遂げました。
今は20歳、大学生としての日々を過ごしながら、回復に限界がないことを自ら証明するためにトレーニングを続けています。
そんな杉原さんのチャレンジをサポートする『杉原プロジェクト』がスタートしました。
目標は”自分の脚で”富士山登頂!
杉原さんが掲げた新たなチャレンジ、それは『自分の脚で富士山に登る』こと。
重度の脊髄損傷者である杉原さんが富士登山を達成するには、非常に多くのハードルがあります。
登山ルートの複雑かつ激しい段差。私たちは普段、無意識につまさきを上げて小さな段差を通り越えています。しかし杉原さんは無意識につま先を上げることができず、小さな段差だらけの山道を常に意識を集中しながら越えていく必要があります。段差が大きくなると、ふつうの階段を上るのがやっとの杉原さんにとっては、より大きな負担となるのです。
また足裏感覚が弱いため、まるでボールの上に立っているような状態なのだと言います。歩行時のバランスを取るだけで
脊髄損傷は、感覚障害や自律神経障害などの合併症を引き起こします。汗をかくことができないため体温調節ができず、急激に気温が変化する富士登山では低体温症になるリスクも高いのです。
もちろん筋力も必要です。下半身を中心に、杖や周囲のものを手で掴むための握力のトレーニングも欠かせません。
登山日は2015年7月。これらのハードルを越えて目標を達成するために、すでに2014年度に3回のテスト登山を実施しています。今年度は4月から下半身や握力の強化トレーニング、テスト登山の実施などを予定しているとのことです。
全ての脊髄損傷者とその家族や仲間に『不可能はない』を伝えたい
杉原さんは車イス生活の中で、自分と同じようにラグビーで受傷しながら走ることができるレベルまで回復したというある男性に、希望を与えてもらったのだそう。
激しいトレーニングを続ける中で、次第に『その男性以上の回復を成し遂げて、より多くの人に脊髄損傷を知ってもらいたい。そして、より多くの受傷者に”不可能はない”ということを伝え、希望を持ってほしい』という想いを持つようになったそうです。
『杉原プロジェクト』は、『J-Workout』が中心となってバックアップされ、プロジェクト実施日に向けて企業や一般の方からの応援を募集しています。
◆一般の方
特設facebookページ『杉原プロジェクト』に『いいね!』を募集しています
特設ウェブサイトより応援メッセージを募集しています
特設ウェブサイトよりチャリティTシャツの販売を行っています
◆企業・団体の方
登山用ウェアやリュックなどの登山用装備のご提供
登山やトレーニング用の飲料やエナジーフードのご提供
プロジェクトのフライヤー設置スペースのご提供
★協力いただいた企業・団体のロゴマークを特設ウェブサイトに掲載
◆問い合わせ先
杉原プロジェクト実行委員会事務局
mail: fuji@j-workout.com
tel: 03-5809-9390