今すぐできる!高齢者とのレクリエーションネタ3選

レクリエーション。ダンスやアウトドア、スポーツ、音楽などさまざまありますが、誰もが一度は耳にし実際に参加して楽しんだことがあるのではないでしょうか。
日本レクリエーション協会によると、日本でのレクリエーションは、戦後にアメリカの占領軍が「人生を楽しく創造的に」を理念とし、戦争で疲弊した日本各地の町や村に生活の息吹を呼び覚ますために試みたのが始まりと言われています。その後、現代に至るまで時代の影響を受け形を変えながら広く普及が進みました。
今では、高齢者福祉において欠かすことのできない取り組みとして、介護施設ではもちろんのこと、高齢者の利用が増加している医療施設においても重要な位置づけを担っています。
当サイトでも過去に、高齢者の介護予防やリハビリをゲームで支援する合同会社RehaMedのインタビューを行いました。こうしたレクリエーションに着目した事業を運営している企業や団体も増加しています。
ここでは、数あるレクリエーションの中から特に「道具が無くても始められる」「場所が狭くても始められる」という視点から5つのレクを紹介します。
オススメ介護レク1「紙くずを使って、山くずし」
シュレッダーにかけた紙くずを使ってできる簡単なレクリエーションです。くずを集めて山をつくり、その頂上に割りばしを差します。割りばしが倒れないようにスプーンで交互に紙くずをすくっていくゲームです。
手先の精密な動きのほか、すくう場所や量などのかけひきによって脳が刺激されます。
シュレッダーを使っている事業所であれば、あとはスプーンと割りばしだけで始められます。
テーブルに敷物を敷いたりバットのようなものを使えば後片付けも楽です。
出典:特別増刊42号『遊びでリハビリ2~高齢者福祉施設でアレンジした遊び85~』
オススメレク2「回文ゲーム」
回文とは、前から読んでも後ろから読んでも同じ音になる語(文)のことです。 ※例:新聞紙(しんぶんし)など
穴埋めにしてクイズ形式で出題してみましょう。
【回文例】
タレ、取れた?
関係ないケンカ
くどくど口説く
ほかにも日本回文協会ホームページなどでたくさんのユーモアある回文が公開されています。
オススメレク3「新聞やぶり」
新聞をパンチや蹴りで破るだけというとてもシンプルなレクです。その際はスタッフが新聞の端をもってピンと張らせ、破りやすいようにしてください。
新聞の破れやすい紙の向き(紙目)を確認しておきましょう。紙には繊維の向きがあり、その向きに順になっているほうが破りやすいです。
蹴って破る場合にはバランスを崩して転んだりすることのないよう、スタッフの介助や手すりなどのある場所で実施してみてください。
おわりに~レクにフォーカスした民間資格も!普及する介護レク
いかがでしたか? 楽しいレクリエーションは高齢者とのコミュニケーションがより円滑となる潤滑油となります。
高齢者を笑顔にする「レクリエーション介護士」という民間資格もある(一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会)ように、レクリエーションの重要性は介護の現場、医療の現場でも同じように高まっています。ネタの引き出しを豊富に持ち、楽しい雰囲気を演出しながらスムーズにレクリエーションを進められる能力を身に付けることは、スタッフとしての強みにもつながります。
高齢者に楽しみや生きがいを持ってもらえるように、介護レクリエーションについて学んでみてはいかがでしょうか。