歯科医院のマネジメントをサポートする「株式会社Y’s for medical」さんにお話を伺ってきました。【その3】


『認定医』と『任意組合スキーム』

―ほかにはどんなコンテンツを企画されているんでしょうか?

 

 

柚木崎「続いて大きなものとしては『認定医』のしくみづくり。医師のサービス力の基準を作って、それをクリアした医師にAランク、Bランクといった感じで認定を付与するわけです。これも医療技術ではなく、あくまで患者対応や提案、マネジメントといった視点での認定制度ですね。」

 

 

横川「さらに、この認定付与から発展した話になるんですが『任意組合スキーム』というのを考えています。組合をつくって、これから開業したいという想いのある医師に対してみんなでお金を出し合って、リスクは抑えながらも責任を負ってもらって経営の経験が積める環境を提供したいんです。

 

 

どういうことかというと…(下表参照)

 

 

 

リスク

リターン

自己資金

責任

開業医

必要

任意組合スキーム

中~大

不要

分院長

不要

勤務医

不要

 

 

 

こうして見ると、開業医は得られるリターンが大きいけれどリスクも非常に高い。経営への責任も負っているわけですし、資金も必要です。このへんのことを分院長や勤務医と比較すると、かなり大きなギャップがあるわけです。

『任意組合スキーム』は、そのギャップを埋める中間に位置づけられるものです。

 

 

このスキームの最大のメリットは、組合からの出資を受けられるため低いリスクで開業することができるという点です。

 

 

利益の中から一定額を組合にバックしていくことになるため通常の開業医と比べてリターンは少なくはなりますが、経営が軌道に乗った段階で医師が組合からその医院を買い取ることができる、というオプションも用意します。それ以降の経営は通常の開業医と同じなので、リターンも大きくなります。

 

 

自己資金を用意する必要もありません。一方で、開業医として責任をもって医院経営の経験を積むことができるわけです。

 

 

歯科医院経営はどうしても立地に左右されるという側面が強いものである為、開けてみるまで本当にうまく行くかどうか分からず、であればそのリスクは出来るだけ最小限に抑え、そしてうまく行くようであれば後々買い取ってリターンを大きく取って行けばいいという。

 

 

もちろん、立地が当たろうが外れようが、医院経営を成り立たせることを支援するのがY‘sの役割なんですが。

ちなみに、この任意組合スキームを運用させていく上で、さっきの認定付与との関わりが重要になってきます。

 

 

組合で出資している投資家たちに対して、自分の投資先を検討する判断材料として、この認定を活用してもらうんです。たとえばランクAの医師は安定した経営が見込めるが、利回りが低いとか。ランクCの医師ならリスクは大きいけど利回りが高い、みたいな。」

 

 

柚木崎「医院経営は難しくなっているとはいえ倒産自体は多くはなく、投資リスクも低いといえる。だから医師にとっても投資家にとっても、ほんとに良いしくみだと思っています。実現に向けてスピード上げていかなきゃな、というところですね」

 

 

横川「これら以外にも、まだまだ考えていることはたくさんあります。

 

 

たとえば、歯科医療業界って他業界と比べて『顧客管理』という考え方があまり深く浸透していないと感じていて。

 

だから患者さんの情報を管理して、それぞれの患者さんに適したアプローチをとれるようなシステムの構築ができれば、業界にとってかなり大きな変化を与えられるんじゃないかと。今はまだ潰していかなきゃいけない課題も多くて、手探りでやってる面もあるんですけどね。」

 

 


Y’sインタビュー【その4】へつづく。


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