NPO法人「地域精神保健福祉機構コンボ」インタビュー【その3】

真剣な眼差しで資料に目を通す丹羽氏。
設立時からのメンバーである彼は、強い想いをもってコンボの活動を進めている。
これからの取り組み
―では最後に、これからの活動のビジョンとしては、どんなことをお考えですか?
丹羽「私たちは設立当初、『これからの10年、ここに力を入れて活動します』というビジョンを提示したんです。
具体的には、
・当事者、家族および専門職を対象とした情報提供
・ACT※
・家族心理教育・就労支援など科学的根拠にもとづくプログラムの実践および普及活動
・精神科治療薬の多剤大量処方の是正に関する諸活動
・学校に精神保健福祉教育を取り入れるための諸活動と早期介入プログラムの導入
・世界レベル・全国レベルの迅速で、正確な、役立つ情報提供と国際交流・全国交流
・当事者の視点、科学的根拠にもとづく実践プログラムの観点から、地域精神保健福祉の発展に資する活動
※ACT(Assertive Community Treatment:包括的地域生活支援)
重い精神障害をもった人であっても、 地域社会の中で自分らしい生活を実現・維持できるよう包括的な訪問型支援を提供するケアマネジメントモデルのひとつ
の6つです。
これらの課題に対してはずいぶん前進することができました。ただ、まだまだ良い方向に変えていけるし、変えていかなければならない。だから、これからもこの6項目について引き続き取り組んでいきます。
2007年から7年、ずっと『リカバリー』ということを言い続けてきました。『こころの元気+』の創刊号でも、『あなたの夢はなんですか?』という、リカバリーに即したテーマで特集を組みました。
当時から考えると、リカバリーは関係者の間でかなり定着してきたといえるかな、と思っています。」
―リカバリーが持つ根本的にポジティブな姿勢が受け入れられたんだと思います。
丹羽「良い部分をどんどん広げて、大きくしていこうという発想のほうが、やってる方も面白いし、見ている方も元気が出るじゃないですか。
これから先も、しっかりと軸をもって私たちが目指す未来に向けて進んでいきたいですね。」
リカバリーというコンセプトを柱として7年間活発な活動を続けてきたコンボさん。
本インタビューを見てご興味のわいた方は、ぜひ下記をご覧になってみてくださいね!
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