小規模多機能!よく耳にするようになったけど、これって?

以前から参加したいと思っていた「未来をつくるkaigoカフェ」。
告知から満席まであっという間!の大人気のイベントなのですが、今回ようやく参加することができました。
テーマは「小規模多機能」。
それぞれが小規模多機能型施設やサービスを運営しているという3名のプレゼンターにより、小規模多機能の考え方と実際についてのお話がありました。
プレゼンターのみなさんの取り組みは、法律やガイドラインにただ従うだけではなく、「利用者が自立した生活を送ることができるよう支援する」という介護の本質ととことん向き合い、自分たちの考える答えを追求、実践するものでした。
たとえば、料理を主業とされていた利用者さんの事例。
身体が思うように動かなくなり生活意欲が低下していたところを、施設に入ってから台所に立つようになって意欲が回復し、認知症の状態も改善したそうです。
台所に立つと包丁で指を切ったり、転倒したりとさまざまなリスクがあります。そこについてご家族ときちんと合意を得た上で、職員はあくまで「そうした事故が起こらないように」サポートする(料理そのもののサポートではない)。
再び料理をすることができた、ということが自信につながり、それが状態の改善を促したという事例の紹介でした。
また、農家を営まれていた利用者さんの事例では。
施設の庭に畑をつくり、その利用者さんの主導で野菜を育て始めたところ、状態が改善したそうです。
さらに、つくった野菜をきっかけに周辺の人たち・子どもたちとのつながりも生まれ、地域社会への貢献という点でも非常に意味のある事例だと感じました。
このような先進的な取り組みと、kaigoカフェのようにつながりを広げる場とが化学反応を起こして、福祉の世界に大きなムーブメントを呼び起こそうとしているのではないかと、そう感じずにはいられない夜でした。