「もうひとつのワールドカップ」へ向けて…

得点のチャンスも!

 

 

 

こんにちは! メディウェルギャラクシー編集長の安部です。

 

 

 

7月21日、海の日。

 

 

横浜みなとみらいにあるマリノスタウンへ、知的障がい者サッカー日本代表の試合観戦に行きました。

 

 

 

【知的障がい者サッカーとは?

“知的障がい者がプレーするサッカーです。

日本国内に於いては約5000名のプレイヤーがおり、それぞれの力量により楽しんでおります。ルールは皆様がご存知のFIFAサッカールールと全く同じですが、発達障がいの度合いにより試合時間が30分ハーフになったりします。国際試合などは45分ハーフで戦います。”

日本知的障がい者サッカー連盟公式ホームページより引用)

 

 

 

8月にブラジルで開催される「もうひとつのW杯」へ向けて

 

 

6月に世界を熱狂させたサッカーW杯ブラジル大会。先日、ドイツの優勝で1か月間の幕を閉じましたが、まだ熱い戦いは終わりません。

 

 

日本知的障がい者サッカー日本代表、壮行会のオープニングセレモニー

開会セレモニー。
アンセムと歓声が響き渡る中、選手たちがピッチへと入場した。


8月、同じくブラジルで開催される「もうひとつのW杯」に向けて、約5000名の国内プレーヤーの中から選抜された知的障がい者サッカー日本代表チームによる壮行試合が行われました。

 

 

知的障がい者サッカーのワールドカップも同様にブラジルで開催される

集まった多くのサポーターに向けて、W杯への決意とサポートへの感謝を伝える主将・野澤雄太選手。

 

 

試合はもちろん全力で。激しいプレーの応酬は緊張と興奮の連続!

 

 

 

壮行試合の対戦相手は、「FC INFINITOS(インフィニートス)」。

元プロサッカー選手たちによって構成され、「各々が“向上心とプロフェッショナル”な姿勢を保持し、コンディションを整え試合に臨み、常に勝利を目指す」というスタンスを持っている強豪チームです。

 

 

 

試合開始からすでにエンジンは全開。気合十分の選手たちが見せるスピードやテクニックに、スタンドからはたびたび歓声や拍手が聞こえてきます。

 

 

 

試合は30分ハーフで行われる。それ以外のルールは基本的にFIFAのサッカーと同じ

激しいフィジカルのせめぎ合い。両者とも本気でぶつかり合う。

 

 

キッチリとした守備と、攻撃に転じた際のサイドや中央からの展開など、選手たちの動きの中で狙いや戦術を感じる場面が何度もありました。

 

得点のチャンスも!

相手の守りを突破する気迫のプレー!

 

 

 

 

試合は残念ながら0-6で日本代表チームの敗北。ですが、気迫のこもったプレーを見せてくれた選手たちにスタンドからは大きな拍手が沸き起こりました。

 

 

 

来月に控えた「もうひとつのW杯」でも、思い切った試合を見せてほしいと感じました!

 

 

 

知的障がい者サッカーと、日本知的障がい者サッカー連盟

 

 

知的障がい者サッカーはまだ知名度が低く、また支援スタッフで構成されている日本知的障がい者サッカー連盟では助成金以外での財源を持っていないため、今回日本代表がブラジル大会へ出場するにあたっても十分な資金を準備できていません。

 

 

 

以下のページで助成金や寄付を受け付けています。

選手たちの過去のプレー動画なども見られるので、ぜひ覗いてみてください。

 

 

「もうひとつのW杯」渡航や滞在費の寄付を募るプロジェクト

 

日本知的障がい者サッカー連盟公式ホームページ

 

 

知的障がい者サッカー日本代表の健闘を祈ります

閉会セレモニーでは、FC INFINITOSの選手たちが日本代表応援ユニフォームを着て登場。ユニフォーム販売による、選手たちの活動資金の援助を呼びかけた。

 

 

試合後、日本知的障がい者サッカー連盟の広報を務める堀江 泰さんにお話を伺いました。

 

 

―今回初めて知的障がい者サッカーの試合を見て、その力強さやスピードに、すごい迫力を感じました。

 

 

 

堀江「そうですね。監督やコーチはJFA公認のライセンスを保有している経験豊富な方々で、本格的なチームづくりを進めています。

 

 

サッカーを通じて、知的障がい者の方々が社会とふれあい、また健常者の方々にとっても、同じように知的障がい者の方々を知るキッカケになるという考え方はもちろんありますが、ただ、それらを踏まえた上で、我々が大切にしているのはゲームに勝つ、ということです。

 

  

ゲームに勝つためには、選手それぞれが集中力を保ち続け、チームメイトたちとのコミュニケーションを取る…つまり自分の意思を伝えたり、相手の意図を理解したりすることが不可欠です。

 

 

サッカーという一瞬の判断が必要なスポーツの中でそうした経験を積んでいくことで、一人ひとりがプレーヤーとして、人間として成長する機会となる…そこが大事だと考えています。」

 

  

―全力を尽くす中でこそ、成長のキッカケが得られるということですね。

 

 

堀江「はい。ご覧になって伝わったと思いますが、試合ではみんな本気です。負ければ悔しさで涙したり、厳しい言葉で指導されたりすることもあります。けれど、だからこそ勝ったときの喜びや、自分たちの考えるサッカーを組み立てられたときの感動は大きい。そうした点は、健常者たちのサッカーと全く同じなんです。

  

 

今は目下、『もうひとつのW杯』のための練習をしていますが、彼らの戦いはW杯で終わりではありません。今回のことをキッカケに、少しでも多くの人が彼らのサッカーを知り、彼らの成長を応援してほしいと思っています」

  

 

第6回「INAS WORLD FOOTBALL CHAMPIONSHIPS(もうひとつのW杯)」開催要項

主催:INAS International Federation for sport for para-athletes with an intellectual disability

開催期間:2014年8月11日〜25日

詳細:http://jffid.com/daihyo/page-2434


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