「医療事故報告」を共有し、再発防止・未然防止への活用を~平成25年報告件数は2,708件

公益財団法人日本医療機能評価機構は、「医療事故情報収集等事業 平成25年 年報」において、平成25年の医療事故の報告件数が過去最多の2,708件に上ったことを発表しました。
この数値は、医療事故の報告が義務付けられている全国274の医療機関による集計となっています。
同機構の後 信理事は「従来、報告制度に対する医療機関ごとの意識や解釈の違いが大きかったが、次第に定着して報告が行われるようになったことが、過去最多となった要因とみている」と述べました。
医療事故の報告は単に集計だけではなく、情報共有による再発防止・未然防止策を立案する上でも、重要な役割を果たしています。
事故情報はすみやかに公開され、自機関の改善に生かすことができます。
また、報告義務を負わない任意参加の医療機関からの報告がより積極的に行われるよう取り組むことで、一層充実した情報提供を行っていきたいということも言及しています。
同機構では平成16年からこの医療事故報告事業を実施しているほか、ヒヤリ・ハット事例収集も行っています。