給食界の甲子園! 日本メディカル給食協会主催 治療食等献立・調理技術コンテスト【前編】

こんにちは、メディウェルギャラクシーの安部です。
8月29日(金)、名古屋調理師専門学校で開催された「治療食等献立・調理技術コンテスト」のもようをレポートします!
圧倒的な熱量に満ちていた会場の雰囲気や、医療給食の発展のための協会の取り組み、各社の技術鍛錬の努力の様子などをご覧ください。

多くの選手や応援者が集まり、開会式が行われた
治療食等献立・調理技術コンテストとは
日本メディカル給食協会主催、2年に1度行われる給食業界の甲子園「治療食等献立・調理技術コンテスト」。

開会の辞を述べる岩崎実行委員長(日本メディカル給食協会副会長)
第11回目となる今回は、全国から総勢20社が集結し「治療食部門」「非常食部門」「一般食部門」に分かれて、熱戦を繰り広げました。
メディウェルギャラクシーでは、「治療食部門」にスポットを当てて今回の様子をレポートします。
テーマに基づき、各社が「最高の一膳」を作り上げる
治療食部門のテーマは「高血圧食の献立」。
実際にどんな人が食べるのか、氏名や身長体重などのほか、症状、診断内容、投薬内容、嗜好などまで細かに設定されており、決められた予算内で要件を満たしつつ、食材や調理方法を工夫します。

開始の合図とともに、一斉に調理にとりかかる

限られた時間の中でも光る繊細さ
それらに加えて重要なのが「美味しそう」な食事であること。
給食、特に治療食は食材や調理法への制限も多い分、以前は見た目が後回しにされてきた面があるそうです。
ですが、患者や利用者にとって、食事は大切な楽しみのひとつ。
見た目にもこだわった美味しそうな食事は、そうした患者や利用者の心豊かな生活にも大きく寄与することから、重要な評価ポイントになっているんですね。
競技開始の合図とともに、各社の選手は一斉に調理にかかります。
制限時間は150分。
焦りを抑え、けれどスピーディに、丁寧に、仕事が進んでいきます。
なお、衛生上の観点から、調理室内での観戦や取材はNG。
関係者や私たち報道陣は、部屋の入口付近とモニター中継で、競技の行方をかたずを飲んで見守ります。

モニター中継では、調理の様子を間近で見ることができる
選手たちは、コンテスト本戦前の予選を勝ち抜いてきた企業。
日々の忙しい業務の中、時間をやりくりしてこの日のために腕を磨いてきました。
そんな想いもあって、選手たちの表情は真剣そのものです。
そうして出された各社の「最高の一膳」…、どんな献立が並ぶのでしょうか?
続きは後日公開の【後編】で!