旅に病んで 夢は枯野を かけ廻(めぐ)る【vol.12】

俳人・松尾芭蕉の辞世の句です。
病床に伏しながらも、夢の中ではまだ世界を駆けまわっている・・・という解釈か、
あるいは、その体は病に倒れても、自分の夢はずっと膨らみ続ける・・・という解釈か。
夢を叶えたくても、身体が応えられないこともあるでしょう。
周囲の環境が、それを阻むことも。
芭蕉はそんな状況にあって、こんなにも美しい句を遺しました。
少しでも、役に立てば幸いです。